Sunrise late in the morning

月曜に有休を取ったので、普段より少し標高が高い山を走ってみた。6時半過ぎから道を間違えながら舗装路のアプローチを含め、3時間ちょっとの登り。前日の雨が所々に残り、ぬかるみは滑るし掘れるので降りて押して歩いた。頂上付近は木の根がこれでもかとばかり張り出しまくっていたので、 押し上げるのも担ぎ上げるのもなかなか骨が折れる。足場もあまり良くない。

なんとか頂上に着くと、物珍しそうに話しかけてくるハイカー多数。割と若い人(「山ガール」?)もちょっと驚いた様子だったが、この姿を見て「自分もMTBをやろう!」と思い立つ人は皆無だろうな。でも、私にしてみれば、下りの楽しみもなく山を登っても、山の価値は半減。13kgと、結構な重さだが、ただ山に登れと言われたらもっと疲れるかもしれん。歩きだと下りで膝が笑っちゃうし、足首がグキグキ言ってだんだん気分が滅入ってくる。

頂上から階段を徒歩で下り、さあここからは乗車率を上げていこう、と思ったら次から次へとハイカーに出会う。しつこい登り返しもやる気をどんどん削いで行く。
登り返しの手前で道を譲るべく、谷側ぎりぎりの位置で降車して待っていると、MTBにブチ切れたおばさんに三角の眼で睨み付けられた。
「いいです、怖いので先に行ってください、暴走自転車、40キロも出して、こんなところ軽車両が走って良いんですか?」と。
こっちは登りの一番下で完全に停車しているんだから暴走して突っ込むなど物理的にあり得ないが...。
しかし、彼女の気持ちはよくわかる。きっと停車もせずにそれなりの速度(たぶん40kmは無理だろう)を出し、ハイカー邪魔だどけ、とばかりに走り抜けるマウンテンバイカーのために危険な目に何度も遭ってうんざりしたのかもしれない。こういうことがきっかけで、MTB走行禁止の山が増えていくんだろうな。

こんなこともあって、登りの苦労の割には乗車率は低いし気分的にもあまり良くない山だったが、それを除けば悪くはなかった。木の根や岩・石・ドロップオフなどで道が結構荒れているので、短いながらも楽しめるところもあったし。まあ、もう一度行くことはないだろうけど。

昼前に駅前に戻ってきたので、物足りなさ解消のためいつものところへ向かった。峠までは排ガスにやられながら舗装路を上り、そこから この日 のおまけコースへ。ちょっと疲れていたせいかうまく走れず、これもまた消化不良気味になった。やけくそになってさらに 例の竹林 へ突入。もう、ゆるい登りでも乗ったまま進む気にならない。休んで呼吸と心拍数が落ち着いても、膝・腰・背中・肩・首が凝ってしまい、ほとんど歩いて進む有様。それでも、トレールヘッドからは、鬱憤を晴らすべく、ちょっとスピードを上げて走りきった。 やはりここは人が少なくて良い。今日この時間でも6人くらいしか会わなかった。しかも、ちょうど自分が減速したり休みたいところで。中でも、ご年配のハイカーの方々の先達さんは、その辺の地形や施設の説明をしていて少々興味をそそられたが、疲れのせいで挨拶を交わしただけになってしまった。立ち止まってどうしようか迷っているうちに、一行が道の脇に並んで、「走るの見学してるんで、どうぞ~」なんて言われると、もう行くしかないし。もちろん、「観客」の前で転ぶわけにはいかないから、いつも以上ののへっぴり腰でゆっくり慎重に下ったけど。次に会ったときには疲れていてもいろいろ話を聞いてみよう。

6 件のコメント:

  1. はじめまして、いつもそっと覗かせていただいています(^^;

    ハイカーさんの件、しみじみ読ませてただきました。私も少し自分のblogで書いたのですが、MTBerも原因の一つとは思いますが、ハイカーさんの態度も非常に最近悪くなってきた(すべてではないのですが)気がしてなりませんね。

    山でとやかくは20年くらい前からもあったとはいえ、こうも露骨になるとは…。ハイカーさん側のモラルもどうかと思います、ほんと。

    共存、どうやっていくのが良いんですかねぇ。

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    1. 大変難しい話です。
      当日、ブチ切れおばさんのほかに、挨拶を返さない人が1人、それ以外のハイカーはだいたいまともな感じでした。終点付近で立ち話をしたハイカーの方によると、その日は、たまたまぶっ飛ばしていったアホマウンテンバイカー集団がいたようで、その影響も大きかったようです。
      ひとつ不覚だったのは、ヒステリックおばさんを冷静にさせつつ事情を説明する余裕を私が持っていなかった点です。「軽車両禁止でしょ?」に「いや、大丈夫です」という間抜けな返答しかできず。

      何とか折り合いを付けられる方法を考えているところです。

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  2. そうですかー。同じ日だとまぁそう言われるのは致し方ないかもですね。僕はBMXerでもあるので、不法なトレイルをなんとか認めてもらえるようにするという交渉は何箇所かやったことがあるのですが、最終的には地域の人との結びつきしか解決策ないんですよね。山なら地域の主要な人=山岳会とかでしょうか。

    あとはほんと、みんなのモラルなんですが、暴走しているアホみるとね・・・

    「軽車両禁止でしょ?」→「いや、大丈夫です」は私も何度も。でも最適な答え、その場で思いつかないです(笑)

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    1. そうですね、やはり地元の理解が必要ですね。私は残念ながら余所から走りに来ているので、個別の活動が難しいのですが、地元のMTBショップの店長が長いこと活動をされていて、付近の山からの締め出しは回避できそうです。役所に対しても事情を説明されたそうで、狼藉MTBerの苦情が入っても「そういうバカもいる」という判断をしてもらえるようになったとのことです。普通は「じゃあ全面禁止」となりますからね。
      私もその活動に参加させてもらうことになりました。

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  3. 私はSoCal在住ですが、ハイカーとのトラブルはどこでも同じですね。また一部のアホライダー達のせいで、バイカー全体が悪く見られているところも全く同じ。ちなみに経験上は、アホライダーに出会う確立よりもアホハイカーに出会う確立の方がずいぶん高いですが。

    いろいろありますが、こちらはトレイルの数が多いのでずいぶん恵まれているとは思います。

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    1. そちらにもアホハイカーが!やはりいきなり喧嘩腰ですか。
      東京郊外は良い道が少ないので、癇癪持ちとも うまいことやらないと走れるところがなくなっちゃいます。

      余談ですが、出口付近で友好的に会話した普通のハイカーの話と、FBにリンクがあったGPSログを総合すると、目三角おばさんの言う「暴走自転車」は近所の軍人の可能性が高そうです。
      外人がぶっ飛ばしていたという情報をくれたそのハイカーは、日本人は比較的礼儀をわきまえてるかもね、と言ってましたが、バカは国籍を問わない旨説明しておきました。

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