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UST規格の チューブレスタイヤ (2)

しばらく Mavic のサイトを見ていなかったところ、USTリムがなくなっていた。具体的に言うと、XM819、EN821、EX823 。

MTBのチューブレスタイヤは、今はチューブレスレディ(TLR)が主流。私も以前はTLRには懐疑的であったが、USTから切り替えてみると、軽さと安心感でTLR愛好者になってしまった。
USTタイヤは種類が少なく、入手性も悪い。Mavic は、流れに沿ってUSTリムの単体販売をやめたのかと思ったら、最近大変な勢いでUSTを推している。ただしロードホイールに限る。

かなり昔にロードバイクに乗っていた頃は、頻繁なパンクにうんざりしていた。当時はタイヤの性能も低かったんだと思うが、舗装路でパンクしたくないならMTBみたいなにするか、パンクしても良いようにTLRでにするかだ。
TLRならシーラント前提なので、ちょっとした穴ならすぐに塞がる。

ただ、ビードが硬めなので、タイヤによっては1本はめるだけで指の肉が千切れるんじゃないかというくらい痛くなる。
MTBは、荒れた道でのグリップを稼ぐために低圧にしてもパンクしづらくなるというメリットが大きいので、ちょっと面倒でも使う意味がある。ロードでは?ちょっとよく分からない。軽量化とか?走行時のダイレクト感とかバズワードみたいだし。

Mavicの新しい奴は、専用タイヤと合わせた設計で、脱着がしやすいらしい。Mavic以外のタイヤを使用した場合はこういった恩恵を受けられない可能性が高いが、せっかくだからタイヤもMavicで良いのではないだろうか。
ただし、シーラントは必須らしい。シーラントによってバルブコアが詰まるので、時々交換が必要になりそうだ。せいぜい150円くらいからあるし、これはたいした出費ではないな。

Bontrager TLR Flash Charger

十分になじんだ Schwalbe Magic Mary を、Spank Trail 295 Bead Bite リムにはめようとしたが全くうまくいかず、素直で使いやすい Maxxis High Roller II EXO と、同じく Minion DHR II を使っている。だが、冬に流通に乗るはずの Nobby Nic Tubelsss Easy はやはり気になる。

ということで、コンプレッサーを物色していたのだが、動画で見る限り騒音が大変なもので、室内で使用するには問題が多すぎと感じた。また、場所も結構取りそうだし、もうリムを換えてしまおうかと思っている。

しかし、急にこのフロアーポンプを思い出したので、急遽ギロッポンのトレックストアで購入。Spank リムではまだ試していないが、Mavic Crossmax SXとStan's Notubes Flow EX では、折り癖の付いた新品の Hans Dampf が一発。数週間前にビードが上がらず諦めた組み合わせだ。これなら、買ったその日にいきなり使うこともできるのでは?

これに気をよくして挑んだ難関の Spank リムであるが、Flow EX で使っていた Magic Mary は問題なく装着できた。しかし、同じ期間使用した Nobby Nic は3回やっていずれも失敗。同じことをして異なる結果が出ると思うのは明らかに誤りなので、きれいに巻けていたポリイミドテープを剥がし、Stan's のイエローテープに交換。すると、嘘のように1回でビードが上がった。ただ、フロントに比べると若干エアリークが多めなので、完璧な状態ではなさそうだ。

追加情報は(あれば)後日。

値段が高めであるため、すべてのTLRユーザーに試してみる価値はある、とはなかなかいえない。失敗したリム+タイヤを持ち込んで試せれば良いのだが、そんなサービスやってる店はあるんだろうか?
でも、製品自体はかなり良くできているし、生産国は安心と信頼の台湾だ。


ヘッドには気圧調整弁がないため、本体の赤いボタンを使用する。

チャージする場合は、赤いレバーを下げ、46回前後ポンピングする。80PSIを越えたあたりから底付き直前の抵抗が大きくなっていくが、さほど大きなものではないので、体重が60kg以上あれば問題なく続けられるだろう。

ゲージは160PSIまで。TLRタイヤを装着する場合、レッドゾーン(およそ11.5BAR)までチャージし、バルブにつないだら一気に解放する。
チャージ中の気圧は当然予備タンク内のものであり、それが160PSIだとしても、タイヤに対して160PSIが充填されるわけではない。Flow EX と Hans Dampf との組み合わせでは、ビードが上がり切った時点でおよそ30PSIを示した。


底面は金属である。板張りの床に直接設置して作業することは勧められない。段ボールを敷くなど養生を行った上で作業すべし。

質量は 2.85kg。Topeak JoeBlow Mountain が1.79kgなので、かなりのヘビー級だ。


pinkbike のレビューに対して、安いコンプレッサーと比較して買う価値がないというコメントが多いが、コンプレッサーを使える環境にいるのならそうすれば良い。論点がずれているので、そういった意見にはあまり意味がないと思う。
コンプレッサーの騒音振動が問題になるとか、置く場所もないといった場合にこのフロアポンプの出番が来る。出先で電源が確保できない場面も想定しているそうだ。

bikeradar のレビューはこちら。評点は 4.5/5.0 と絶賛しており、満点と行っても良いだろう。

TLR装着手順確立

いままで何度か Tubeless Ready の装着に挑戦し、そのたびに大汗をかき、手荒れがひどいことになっていた。今回でだいたい3回目くらい、ようやく手順が確立できた(と思う)。

MMにはTLRのアイコンはSnakeSkinにまとめてある
やり方は至って簡単。チューブドでリムに装着し、許容上限まで加圧したら10日ほど放置。リムにタイヤがなじんだら取り外し、ここで改めてチューブレスレディとして装着する。
この際、ビードが全周に渡って均等に上がり、ホイールを回転させたときにねじれがないことを確認しておく。最初からねじれているようなクソタイヤの場合は諦める。

チューブレスレディタイヤはとにかくビードが固い。こいつを素手で取り付けるのはなかなかつらい。なので、なじませる段階ではプラスチックのタイヤレバーを躊躇せずに使う。シリコングリスをビードに塗るのも良いだろう。

放置期間が長いので、ホイールが1セットしかないとその間乗れなくなるのが残念。使っていないホイールがあると良い。

本番で、どうしてもビードが上がらないこともある。そういうときは、ビードの周りに指で水を塗るとうまくいく。
使用したフロアポンプは前回も使った Topeak JoeBlow Mountain 。低圧・高容量でMTBには最適である。素早く、容赦なく、圧倒的な憎悪を持って断固ポンピングする。10PSIを超えるまでは決して途中で休んではいけない。親の敵を討ち果たすがごとく、執拗に。30回のポンピングで10PSIを超えることができなかったら潔くあきらめることも肝要である。

このときもまた、両面のビードが全周に渡って上がりきったら、ねじれがないことを確認する。

ここまで来たら後は最も簡単な作業、シーラント注入である。バルブコアを外し、Stan's NoTubes シーラントをバルブから流し込む。シーラントを入れてからビードを上げるという手順の方がより多く見られるが、シーラントがこぼれないように神経を使ったりして作業性が悪いため、私はバルブコアを外す方を勧める。コアが外れるバルブの方が、シーラントでバルブが詰まった場合に、200円足らずのコアだけ交換すれば済むのでさらに良い。


ビードが上がらねえだの手が痛えだの、コンプレッサーがないからできないだの、屁の突っ張りにもならない泣き言を抜かす暇があったら頭と体力を使ってもっと良い方法を考えて見るべし。何故にうまくいかないのか、原因を追及する手順を省けば、手順を永久に確立させないことができる。結局いつも運任せ。博打好きな人はそうすると良い。

もちろん、この手順でうまくいかなくても私の知ったことではない。


余談だが、今回はフロント用に購入したMMを誤ってリアに装着してやり直し、リアに装着したNNの回転方向を間違えて装着してやり直し。1台分のホイールセットで2回も無駄に作業をし、結局また手荒れがひどいことになった。実にマヌケである。

座るべ、のび肉

X-Kingのもげノブ問題が進展しないうちに、Schwalbe Nobby Nic 2.4 PaceStar/TrailStar が到着。どちらも 650g とあるが、PaceStar 版が 680g、TrailStar 版が720g。TrailStar の公称値10%増しを誤差の範囲というのは少々無茶だ。

コンパウンドの違いについては、こちらのビデオがわかりやすい。
手でつまんだ感じでは、TrailStar が若干柔らかい感じ。同じコンパウンドを前後に使用して乗り比べれば分かるかも知れないが、片方ずつ触ったら分からないくらいの違い。タイヤ表面はTrailStarの方が少しべたべたしている。

いつものように Topeak JoeBlow Mountain で一気に加圧して何とかなったが、いい加減もう面倒くさくなってきた。手が痛いし、気合いだなんだ言っていても、やっぱり楽をしたい。エアコンプレッサーが欲しい。
高容量ポンプについては、こちらのフォーラムでも話題になっていて、評価が高いのは JoeBlow と Lezyne の Dirt Floor Pump 。CNCの方が見栄えが良いが、同じ性能でもう2種類あるので、見た目を気にしない人は約7千円のやつを買っても同じだろう。とはいえ、Lezyne は見た目重視だから、買うならCNCかな...。
評価はよく分からないが、ドイツの SKS AIRCON 6.0 なんてのも良さそう。日本で買っても6000円しないので、だれか買って試してくれないかなあ。


Nobby Nic は、チューブなしでホイールへはめ込むのは今までで一番簡単だったが、チューブを入れた状態だとかなり面倒。タイヤレバーがないと山道ではちょっと手こずるかも知れない。

このタイヤは白いホイール用に買ったので、とりあえずはめてみただけだが、今のところシーラントを入れる前の状態で、Continental X-King みたいなサイドからのエア漏れがない。当たり外れの問題かも知れないが、使い心地が良ければコンチからこちらに完全移行するかも知れない。

ちなみに、コンチはBlackChiliがドイツ製でそれ以外はほとんど台湾、シュワルベ(社名は "Ralf Bohle GmbH" )はすべてインドネシアで韓国の PT.HUNG-A と生産("Production Partner")を行っている。


[2012/09/03 追記]
すごいなー、これ、24時間以上経ったのに、シーラントなしで下手なUST並のエア保持ですよ。まだ試乗してないし、あんまり期待したり褒めたりすると痛い目に遭うのでこれくらいにしとこう。リムとの相性もあるのか、ビード付近からのエア漏れも全くない。

[2012/09/04 追記]
ちなみに、Slackline 853 にははまりません。タイヤが少々ゆがんでいるせいもあるかな。

[2012/09/19 追記]
リアタイヤ(PaceStarの方)は、2週間以上放置して、45PSIが30PSIに!エア保持力が大変なものだ。一方のフロントは0PSIに。やはり個体差及び相性だな。

[2012/09/20 追記]
EX823 にはめたら、Slackline 853 でも使えそうな雰囲気。なぜ?しばらく放置しておいたからゆがみが取れたか、リム幅が広いから縦横のボリュームが少し小さくなった?

[2012/11/12 追記]
シーラントを使うと、当然のことながらバルブコアが詰まる。こうなると空気を入れるのが非常にやっかい。なるべく使わないようにしたいが、今のところシーラントなしで使えると分かっているのはこの Nobby Nic だけ。

USTリムにチューブレスレディタイヤ装着

Mavic EX823 に、Tubless Ready の Continental X-King 2.4 Protection を装着。Rubber Queen やら Mountain King II やら、まともなUSTタイヤを持っているくせに、なにをいまさら、という感じだが、Tomac Automatic 120 の方で、いつの間にかリアタイヤ(Mountain King II)とフレームが干渉するようになっていたので、もうちっと小さめの2.4タイヤを、そして、いままで使ったことのない方法で、ということで(UST の X-Kingは過去に使用済み、しかし河川敷まで)。

タイヤはUSTじゃないので、シーラント Effetto Caffélatex sealant でシール。これもやはりUSTタイヤと同様気合いがいる。ただし、USTの5割増しくらいのポンピングスピードと、3倍の根気が必要だった。
1回目は勝手が分からず、100mlのシーラントを入れた後、USTと同じ要領でのろのろ空気を入れたらぶじゅぶじゅシーラントが漏れたのにびっくりし、半ばあきらめモードで入れたシーラントを廃棄。
2回目は、ちょっとシーラントをケチって90ml入れた後、シーラントが漏れるのも構わず、とにかく勢いよく空気を入れ続けたら意外とあっさりビードが上がった。
以下、あんまり参考にならないかもしれない手順。巷の手順ではコンプレッサーやタイヤレバーを使った作業が多数なので、今回はどちらも使用せずに何とかした、やってみたらやっぱり何とかなった、の一例として(どちらも手元になかったというのが理由の一つであるけど)。
  1. リムをきれいにする
    リムに付いている汚れや油・グリス等をきれいに拭き取る。
  2. リムにチューブを入れてタイヤをはめる
    折りたたまれて出荷された新品タイヤは、ビードがリムになじんでいない場合が多いので、リムになじませるためなじませておく。適正空気圧でしばらく走っても良いし、一晩放置しておいても良い。
  3. チューブを外す
    ビードがリムに十分なじんだら、チューブを外し、40PSI程度まで空気を入れる。ビードがすべて上がりきったら空気を抜く。
  4. タイヤ内部をきれいにする
    中性背印材を溶かした水をたわしにつけ、タイヤ内部をごしごし洗う。シーラントの乗りを良くするのと、チューブから落ちた粉末を取り除くために行う。
  5. シーラントを入れる
    バルブコアを外し、インジェクターでシーラントを注ぎ込む。このとき、インジェクター付属のビニールホースからアダプターを外し、アダプターが着いていた方をインジェクターにつなぐ(インジェクターのピストンになんか付いているが?)。入れ終わったら何回かホイールを回す。
  6. 空気を入れる
    ホイールを垂直に立てる。ホイールの重さでタイヤが潰れてないことを確認し、ポンピングを開始する。数回のポンピングでやめてしまうと0PSIに下がるので、0PSIに下がらなくなるまで容赦なく数10回ポンピング、シーラントが漏れてきても気にせず、気合いと空気を入れ続ける。目標は40PSI。もうこれはがんばるしかない。「UST規格のチューブレスタイヤ」で書いたように、JoeBlow Mountain みたいな高容量ポンプで、大量の空気を送り込めないと無理そう。
  7. シーラントを行き渡らせる
    ビード付近だけではなく、サイドの微細な穴からも空気が漏れるので、タイヤ内部全体にシーラントが行き渡るよう、タイヤを寝かせたり回したり、とにかくいろいろな方向にホイールを振る。すぐにMTBに取り付けると、サイドのシールがうまくいかない場合があるので、少なくとも片面数時間ずつくらいは寝かせておいた方が良いと思う。シールが不完全だと、放置後に空気圧がかなり下がっているはず。今回使用したシーラントは、回転させることでシーラントが泡立ち、サイドにもまんべんなく行き渡る、ということになっている。今回はシーラントが少々少なかったせいか、ホイールを傾けることでサイドの小さな穴を塞ぐことができた。

こちらの記事にあるとおり、Racesport 版も、サイドに細かな穴があるため、「よく振って寝かせる」("shaking the wheel and rest)が解決策とのこと。また、タイヤレバーを使ってビードをリムにきっちり乗せてからやると良い、というtipも動画で紹介されている。この動画では、コンプレッサーを使わず、フロアポンプでビードを上げているようだ。

それから、シーラントが結構こぼれるので、作業場所に注意。固まる前にすぐに拭き取れば良いが、当然のことながら、布はしっかりシールされてバリバリになってしまう。乾く前に水で洗えばOK。

潤滑剤なしでタイヤレバーを使わずにタイヤをはめるのは難しくはないが、手荒れを気にする場合はお勧めしない。初めてだったせいか、1時間ほど格闘しただけで指先が結構がさがさになった。また、握力に自信がない人にも難しそうである。

Rubber Queen 2.4 UST や、Mountain King II 2.4 UST と比較すると、サイドがずいぶんと柔い。ノブも回転重視に見える。Rubber Queen に頼り切ってきた今の技術のまま、これで怪我をせず山を走れるのだろうか?とりあえず今週末のテスト結果次第となる。


[2012/08/08 追記]
シーラントが落ち着かず、近所を1時間くらい軽くひとまわりしてから放置したところ、圧が半分くらいになってしまった。なかなか手強い。

[2012/08/10 追記]
いきなりシーラントを入れないように手順を修正。

[2012/08/12 追記]
チューブを入れてなじませる手順追加に合わせ、タイヤ内部の清掃をその手順の次に移動。

[2012/08/14 追記]
この手順で使用したのは Effetto でしたが、結局 Stan's に入れ替えたので、Effetto の手順としては当てにならなくなりました。やはり老舗が実績もあり信用できるようです。

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