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長瀞でどろんこ遊び

スマホで撮影
半年ぶりくらい(?)に長瀞ツアーで走って来た。梅雨の最中で開催が危ぶまれたが、主宰の英断によって開催の運びとなった。

とはいえ、連日の雨のため、路面がそれなりに湿っており、いつもの高速メンバーでありながら、この日は今までにないくらいのスローペース。普段は冷や汗をかきながらついて行くのがやっとな私であるが、今回に限ってはほぼ自分の技量範囲で、路面の変化を感じ取りながら走ることができた。チェーン落ちはもちろん皆無。

唯一残念だったのは、リアタイヤが1本だめになったことである。
ガレ場に入る前かガレ場の途中か覚えていないが、どこかで小石か何かで穴が空き、それに気づかず50cm位の段差でリアから着地したところ、普段のリム打ちとは異なる感触があり、出口に着いたときにはタイヤがブカブカになっていた。

考えてみれば、こんな路面状態なのにも関わらず、ドライコンディションみたいにタイヤがグリップしていたので、その時点でおかしいと思うべきであった。

空気を入れてもらって確認したところ、ビード付近に長さ3mm位の裂け目から盛大に空気が漏れ、シーラントでは塞ぐことができない。やり慣れていないやらなくても良い、ちょいジャンプでとどめを刺してしまったようだ。

主宰から軍手を借り、シーラントでどろどろになりながらチューブを入れ、35PSIで走ることに。「軍手を借り」と書いたが、正確には「借りて、シーラント漬けにして汚したまま返した」である。


翌日、リムを子細に確認したところ、ほんの少々塗装の剥がれ程度の傷が付いていた。縦横の振れはこのホイールを組み立てたときと変わっていなかったため、軽くバリを取って終了。2本目にしては意外とうまく組めているようである。まあ、リムが丈夫ってのが大きいのだろうけど。
それにしても、あのガツンとした着地は非常に良くない。



どろんこ遊びをすると、その後の後始末が面倒だ。現地では荒川でそれなりに洗っておいたが、それでもあちこちに詰まった泥は取り切れない。FDをリリースすると乾いた泥がばらばらと落ちてきた。水に泥とチェーンルブが混ざって、チェーンから墨汁のような液が垂れて床を汚した。

ホイール前後、クランク、BB、シートポスト、ブレーキパッドを外し、目に付く汚れの大半を落とした。川にホイールを浸けたせいで、リム内部に水がたまっていた。リムテープは貼り直しになるが、ちょっと事情があるので、これは剥がしたまま放置。
で、今このような状態。

チェーンも洗浄したので、走る前よりきれいになった。フォークは外していないが、Cane Creek の 110シリーズは "Dual-Seal" クラウンレースがあるので、なかなかベアリングまで汚れが入ることはない。さすがCane Creek、スレッドレスヘッドセットの元祖である。

Cane Creek Headset Press Tool

こちらの方がヘッドセットについて説明されているのを見て、 今までいじくってきたフレームとヘッドセットについて別の面からも思うところをいくつか。

最初に購入したMTBがカタログで「セミインテグラル」と記載されていたのを見落として痛い目に遭ったので、メジャーなヘッドセット規格と取り付けに使用するツールを徹底的に調べ、Tomac Automatic 120 を注文する前に、Cane Creek の直販サイトから "Headset Press Tool"というものを購入した。

Cane Creek の公式解説ビデオ 1:22 あたりにこのツールの使い方が説明されている。勉強のためにこのビデオはかなり見た。パソコンなんかと同じで、使っている用語のほとんどは日本語でカタカナに転記しただけで使われているのため、リスニング能力に長けていなくてもなんとかなる。

110.EC34はカップにベアリングが圧入された状態で取り付けることになるので、"CUPS WITH PRESSED-IN BEARINGS"の方をベアリングに向けてプレスする。こうすることで、ベアリングのアウターレースだけに負荷がかかり、ベアリングの損傷を防ぐことができる。
カップにベアリングが圧入されている場合、この面をベアリングに向けてプレス
ベアリングが外れるタイプの場合は、この面をカップに向けてプレス

右の1.125用はビデオで使っているのとは形状が異なる。どういう設計変更があったのか分からないが、Amazon で手に入るのはビデオに出てくる、左の1.5と同じ外見のものである。
110.EC34みたいなのは別として、ちゃんとしたヘッドセットプレスを買えば、このようなものは不要なはずだけど、Cane Creek が使おうといっているし、アルミ同士の接触なら傷が付きにくそうなため使い続けている。

このビデオを見て分かる通り、プリロードボルトは強く締め込む必要はない。カップ&コーンハブの調整と同様に、ガタが出ず動きが渋くならない適当なところで終わり。固定はクランプボルトの役割だから、極端な話クランプボルトを適正トルクで締結したらプリロードボルトは外しても走行に問題はない。
そんなバカな、と思った人はもう一度よく考えた方が良い。考えても分からなかったら、ステムの取り付けは今後もう二度としないことを勧める。知らずに間違えていたってのはよくあるし仕方がないけど、理解できないのはかなりまずい。
もっとも、ゴミが入りやすいし見てくれが悪いので私は外さないが。転倒してステムがずれた際も、プリロードボルトを付けておけば緊急の再調整がやりやすいし。


さて、最初に買った Gary Fisher  Wahoo は ZS44 で、カタログでは「セミインテグラル」と書いてあり、VP Components が "Cane Creek"のロゴを付けたボールレースタイプだった。その頃はヘッドセットメーカーなど全く知らず、ヘッドセットと言えば Cane Creek だろう、デザインも良いし(XXIIが廃版になった時期以降はそうでもない)、ということで今でもCane Creek以外は使わないことにしている。

Tomac Automatic 120 2011 はこんな感じ。下はECにしておかないとサスペンションフォークのレバーと干渉しそう。
FSAのヘッドセットがついてきたのをわざわざCane Creek に交換、そのときのバカ騒ぎの一部はこちらを参照

AheadSetヘッドチューブは基本的に大が小を兼ねるので、1.5ストレートチューブでもヘッドセットを工夫することで1.125のフォークが使える。チューブとフォークの対応をまとめてみるとだいたいこんな感じか。1インチはほとんどないので考慮しない。OverDrive 2は面倒くさいので除外。

  • 1.5ストレート
    1.5ストレート、1.5テーパード、1.125ストレート
  • 1.5テーパード
    1.5テーパード、1.125ストレート
  • 44(mm)
    1.5テーパード、1.125ストレート
  • 1.125
    1.125ストレート
44は、1.5テーパードのフォーク対応とするために、ヘッドチューブをテーパードにする必要がないので、製造コストとの兼ね合いなのか、2000年代後半頃から多くなってきたようだ。強度面では1.5テーパードの方が高そうだけど。上側もECにすれば1.5ストレートが使えそうな気もするけど、そういう組み合わせは今のところ見たことがない。1.5ストレートフォーク自体がなくなりかけているのでわざわざそうする意味がないのかも。

しかし、44用のヘッドカップリムーバーが未だに見つからないのはどういうことだろうか?1.125のを使うと爪1本しか引っかからないので1回抜いたら結構傷が付く。1.25-1.5用を無理やり入れるのか?

ヘッドセットのバラ売りは、メジャーなメーカーだと、Hope なら Pick'nMixNukeproof  の Warhead 、Chris King であればバラ売りとはちょっと違うものの InSetシリーズ。Hope Pick'nMix は、Wiggle の商品ページの方が選びやすい
特に Nukeproof は、製造元も代理店も以前からわかりやすい表にまとめてくれていて良い。値段もCC110シリーズやCKのようにバカ高くないので、特にこだわりがなければ Nukeproof が無難な気がする。
Tomac のヘッドセットを入れ替えるときは選択肢がなく、ZS-3 Top とXXII Bottom を購入した。良く探せば多分ほかにもあったと思う。

おまけ。
使い道はないけどデザインが気に入っている先代の110.EC34と現行のZS44、それぞれに対応したHeadset Press Tool 、その後ろに 1.5 用を並べてみた。Stanton Bikes Slackline 853 の青フレームにはこの110.EC34がとてもよく似合っていた。


それにしても、今は検索すれば知識はいくらでも手に入るので非常に便利だ。実際に手を動かさないと経験を積むことはできないが、最初に手に入れた情報と逆の方向から見た意見も合わせてよく考えてみると、論理的におおむね正しい方向が見えてくる。なので、例えばキャリパーのオイル漏れがマウントのフェーシング有無と関係があるとかいう見解が、低劣で非常に有害なものであることはすぐに分かる。が、この手の話はまた後日。

また、先の方も言っているように、たいていのことはよく考えれば分かる。真剣に考えても分からなければもう無理なので、早々に諦めて信頼できる店に適正な金を払ってやってもらうのが良い。

フォークをオーバーホールに出した

Fox Float 150 RLC 2011 をオーバーホールに出した。現在、代理店の作業が立て込んでいるらしく、戻りはだいぶかかりそうな様子。このまま何週間も戻ってこないと、毎日の通勤で交通費がかさむので、Tomac Automatic 120 に取り付けていたF120 RLC 2011 を使うことにした。

ただ、このフォークはテーパードなので、Slackline Ti で使うにはヘッドセットのボトムパーツを1.5用に変更する必要がある。
内径44mmのヘッドセットの場合、ZS ではなく EC が必要で、サイズは EC44/40ということになる。クラウンレースの表記はまた異なる。クラウンレースは、テーパードコラムの場合は 52/40、ストレートの場合は 52/30。
ボトムパーツの数値表記は、「ヘッドチューブ内径/コラム外径」、クラウンレースの表記は「ヘッドセット内径/コラム外径」となる。

ということで、早速1つ注文した。

オーバーホールの取り次ぎ依頼に購入店へ行ったついでに、BB(SM-BB93)とチェーンリングを買ってきた。

SM-BB93の外径は、BBシェル外径より小さい。取り付けには、製品に付属する専用アダプターを介して行うが、これがとても使いやすい。これのおかげで、BB本体に傷がつきにくくなるという副次効果もある。また、このBBは手に持った感じでは非常に軽い(計量は失念)。
これを、
このように装着して使用する
チェーンリングは36Tで、Slackline Ti で使えるシングル用チェーンリングのサイズはたぶんこれが最大と思われる。38Tになると、チェーンステーに干渉して使えないのではないか。ぎりぎりいけるかな?
隙間がかなりぎりぎり
前36Tにあわせ、後ろは..と探してみたが、ぴったりのものがなかったので、CS-6700 11-28Tを発注。11-25Tくらいでも良いかと思ったが、これで河川敷のコンクリ斜面を登るのはきつそうなのでやめた。

先日指摘されたクランクアーム、本日確認したところ、やはりチェーンステー側に1mmちょっと曲がっているようだ。こういう指摘をしてくれる人はとてもありがたい。感謝。


[2014.02.16 追記]
予想外に早くオーバーホールが終わり、ボトムパーツは不要になった。これでまたしばらく乗り続けられる。
インナーチューブが摩耗しているとのことだが、素人目にはよくわからない。購入から3年弱、雨天走行は舗装路で2回、合計1時間程度、それ以外は「普通の」使用で走行距離は3000km未満。カシマコートは耐久性が高いとのことだったが、それほどでもなさそうだ。

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