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2012年10月2日火曜日

半年ぶりくらいのブリーディング


洗濯ばさみに意味はない
最近あまりにもブレーキタッチがふにゃふにゃで、車体を逆さにして戻すとすっかすかなので、昨日の晩飯後から久しぶりのブリーディングを開始。

初期導入じゃないので、古いオイルを抜くところから開始。チューブをキャリパーにつけてもうまく排出されなかったので、新しいオイルをシリンジに満たし、キャリパーからレバー方向へぐいぐい圧送。あちこちのブログで紹介されている通りの、なんとも汚らしい色になったオイルがSM-DISC(黄色のじょうご)にあふれ出てきた。
じょうごがいっぱいになった時点でいったん汚いオイルを捨て、再び新しいオイルをキャリパーから圧送する。ここから先は初期導入時と同じ手順で進め、一晩カーテンレールにつるして放置した。

使ってないハンドルバーを利用
ブリーディングをする際、使ってないハンドルバーをメンテナンススタンドにはさみ、ブレーキレバーをそのハンドルバーに取り付けている。メンテナンススタンドを買う前は、椅子の背の上端にガムテでハンドルバーをベタベタに貼り付けて作業していたが、角度調整もできないし非常にやりづらかった。椅子に粘着材が残るので見てくれも大変悪い。

リアブレーキはホースが長いので、この方法は特に効果的。ミネラルオイル系ブレーキに宗旨替えしたナタジゴさんから教えてもらって知ったのだが、某ショップでもメンテナンススタンド+ハンドルバーでやってるそうだ。グリコール系のフルードならここまでやらなくてもいいのかな?


作業が終わったら安酒の空きパックにまとめてブチ込んで保管
今回使った道具類はこんな感じ。シリンジは2011年初に買って以来使い続けている汎用品(約500円)、洗濯ばさみはチューブと廃油袋をつなぐために使用。
左の黒い面ファスナーは、シマノのマニュアル「ミネラルオイルの注入と気泡抜き」(SI-0113A-001-00)手順7で、友達がいない人には必須。強力な太い輪ゴムでも代用できる。友達の代わりに、面ファスナーでレバーを目一杯引いた状態を保持する。

ブリーディング&エア抜きは、MTBメンテナンスでは一番重要な作業だが、専用工具はSM-DISCだけというのがありがたい。もっとも、もう少し長いチューブや、チューブを押さえる金具があればもっと作業性は良いのだが。


ところで、マニュアルを参照しようと思ってシマノのサイトを見たら、こんなページが公開されていた。ここからディーラーの作業手引きまで簡単にダウンロードできる。取説が充実しているのが、シマノのパーツ以外使わない理由のひとつでもある。細かい部品の入手性も結構良いし、初期不良があっても対応が早く好感が持てる。ディーラー向けの「基本作業書」に一通り目を通すだけで、かなり勉強になる。

2012年1月19日木曜日

SLX が絶賛されている

pinkbike の記事で、SLX が絶賛されている。SLXのキャリパー(BR-M666)は、同じ構造のXT(BR-M785)に比べて剛性が低く、ブレーキングによってキャリパーが「開く」という話もあるんで意外だ。

ところで、このタイプのブレーキセット(レバーとキャリパー)に関するちょっと困った情報が3つほど。

1つ目は上で書いたSLXの「開く」キャリパー。実際に使ってみたわけではないので分からないが、仙台のショップ Dimension 店長が書かれているブログによると、明らかに違うらしい。

2つめはオイル漏れ。こちらは、仙台の方のブログから。あれ、また仙台か。XTレバー(BL-M785)周辺から盛大にオイルが漏れているそうである。先の pinkbike の記事では、シマノのブレーキは寒くなるとオイル漏れが発生するというコメントが散見される。もしかしてシマノは伝統的にシールの出来が悪いのか?

3つ目もオイル漏れ。こちらは私が購入したXTRキャリパー(BR-M985)のピストンから漏れた。最初に使ったときから効きが異常に悪かったが、その頃はよく分からなくて、「XTRって、こういう効き具合なのか!」と驚いたり。使用開始から数週間後にようやくオイル漏れが原因とわかり、シマノへ電話後、送付。なんと、大阪から中1日で新品が送られてきた。ということは、ロット不良が発生していたのかもしれない。パッドにオイルを供給してれば効くわけないよなー。

開くのも漏れるのも、初期不良だとしたら、もうしばらくしてから買った方がいいんだけど、そもそもシマノの品質管理に疑問を感じる。

2011年2月1日火曜日

Tomac Automatic 120 (4)

1号機の左レバーのクランプを広げようとしてうっかりへし折ってしまい、イギリスに注文したところ2月経っても入荷せず、そうしているうちに新 XTR が発売された。じゃ、ブレーキだけ XTR にしようかと思い、ついでになんか買おうと、Chain Reaction Cycles を眺めていたら、白いやつが目に飛び込んできた。このときはまだ買うつもりはなかったんだが、仕様について Tomac に問い合わせてみるたところ、すぐに返事が来て、懇切丁寧に説明してくれた。その後、つけられる FD の種類やら出荷時期やら、いろいろ確認するたび数日を空けずに返事が来て、いつの間にかこのフレームを買うことに決めてしまっていた。
いろいろあって注文したのは Cambria Bicycle Outfitter 。ここも担当の方が非常に丁寧で、面倒くさい質問にももれなく答えてくれた。
入荷が去年の大晦日、出荷が明けて 3 日で届いたのが 8 日 。だらだらと作業をし、10 日の夕方に組立完了。

1号機の Gary Fisher Wahoo 2009 はまた後日。

2011年1月23日日曜日

BL-M988 のブリーディング

前のシリーズ(7系)に比べると、ブリーディングはかなり楽になった(写真は BR-M985)。説明書通りに作業すればそれでOK。誰でもできる(RockShox Boxxerみたいに「友達」がいなくてもできる)。
でも、誰かの役に立つかもしれないので、1つの例としてここに公開してみる。基本的な手順は取説と同じ。
以下の作業は「ブリーディング」のみ。ホースへのオリーブ取り付け等は済んでいる前提で。

なお、制動装置の整備不良は他人を巻き込む大事故の原因になるので、試走だけでなく走行前には必ず点検すべし。また、この記事を含め、当ブログを読んだ結果発生したあらゆる事象については各自の責任である。

準備するもの
  • 付属品全部(ミネラルオイル、透明チューブ、ビニール袋)
    レバーを左右別で買った場合、付属品はありません。セット価格が左右別の価格より高いのは付属品の分の差額です。
  • メガネレンチ(7mm)
  • 専用じょうご(SM-DISC)
  • シリンジ(KTC フルード吸入器など)
  • 面ファスナー(幅20mmくらいのマジックテープ)
  • クッキングペーパー(紙)

手順
  1. キャリパーからパッドを取り外し、ブリード用スペーサーを取り付ける。
  2. レバーからブリードスクリューとOリングを外す。
  3. SM-DISC をレバーに装着。栓を外す。
  4. ミネラルオイルを満たしたシリンジにチューブを着け、ブリードニップルにつないだらゆっくり注入。「ゆっくり」が大事。急いでやると、 オイルがより多くの気泡を巻き込みやすくなるので、なるべくゆっくりと。どっちにしろ巻き込むけど、少ないに越したことはない。
  5. SM-DISC にあふれるオイルに気泡が混じらなくなったら注入を中断、ブリードニップルを閉じる。
  6. チューブからシリンジを外し、ビニール袋に付け替える。シリンジや容器に残ったオイルをSM-DISC に満たす。
  7. ニップルを閉じた状態で、ブレーキを目一杯握る。この状態で 0.5 秒くらいニップルを解放し、キャリパー内のエアを抜く。これを数回繰り返せば、普通はがっつり効くブレーキになる。
  8. ブリードニップルを完全に閉じて、SM-DISC に栓をし、レバーから SM-DISC を外す。
  9. オイルをあふれさせながら、ブリードスクリュー+Oリングでレバーのふたを閉じる。
  10. このまま1日以上、レバーを上にして放置、時々キャリパーからレバーへ向かって順に、歯ブラシの柄などでひっぱたき、エアの移動を促すと良い。
  11. シリンジにオイルを半分くらい入れ、ブリードニップルにつなぐ。
  12. レバーを操作し、レバーのマスターシリンダー内のエアを抜く。
  13. ブリードニップルを緩め、キャリパーから気泡が出てこなくなるまでシリンジをゆっくり引く。
    このとき、レバー側からエアを吸い込まないように注意!
  14. 念のため、シリンジからキャリパーにオイルを送り、マスターシリンダー内のエアを排出してみる。

一人で作業している時は、 7 の作業が難しくなるので面ファスナー(または太めのゴムバンド)を使う。 10以降はおまけ。やらなくてもいい。

シリンジとじょうごは、レバーにもキャリパーにも付属してないので、別途購入が必要。
シリンジはシマノ純正でもいいが、サードパーティ製品(KTC フルード吸入器など)で代用できる。
じょうごは説明文中の「SM-DISC」で、これは代替品がない。このじょうごは、BL-M988(BL-M985)のふたに合うようなねじ切りがしてあってさらにOリングと便利な栓がついている。代替品を探してもたぶん存在しないと思う。こちらは数100円なので純正品以外の選択肢がなくても問題ない価格。
キャリパー側でブリードスクリューを使う手順もあるが、最後にキャリパー側でも「オイルをあふれさせながらイモねじを締める」というのは私にとって余計な作業なので、今回は従来通りブリードニップルでやった。
気をつける点とすれば、ブリードニップルとチューブの接続くらい。こいつは下手にやるとオイル注入中に 外れて辺り一面オイルだらけになるので要注意(これは私がやってひどいことに...)。

ブリーディングは一度やっておくと仕組みが分かるし、面倒でもなかなか面白い作業だが、どうしてもうまくいかない人は、プロショップへご相談を。ちゃんとした店なら、料金に見合った仕事をしてくれます。
ちなみに、私が初めて油圧ディスクブレーキを取り付けた際、手がかりにしたのはシマノのマニュアルと整備書籍・ネット・サイメンのDVD。基本的にはシマノのマニュアルだけあれば事足り、それ以外の情報は自分の作業が正しいかどうか確認するために参照した。


なお、発売直後の BR-M985 はシールが甘い個体があり、ピストンからオイルが漏れるという事故が発生した。当然、パッドはオイル浸しで効きが大変悪くなり、ブレーキをかけるとオイルが焼ける香ばしいにおいが。シマノに交換を依頼したら、なんと大阪から中2日で代品が送られてきた。このサポートの良さはすばらしい。