ノブもげもげ

もげ部以外ほぼ新品
軽くてよく転がり、グリップもなかなか良い Continental X-King 2.4 Protection だが、先週のテストでリアのサイドを中心にノブがあちこちもげていることが分かった。Conti のタイヤは今まで Rubber Queen、Mountain King を使ってきたが、こんなに柔なものは初めて。リアの左側ばかり、目立つものだけで写真のような具合に6~7コもげているので、この調子だと、20回くらい走ったらサイドノブがなくなっちゃうんじゃないかと思うくらい。
MTBRのフォーラムでも、X-King ノブもげ症例が、これとかこれとか。こんなのも。根こそぎ持っていかれている悲惨な状態。
2011年生産のものについては問題ない、という話も。ロット不良か?もしそうなら、乗りつぶして買い換えているうちに、いつかまともな製品が手に入るかもしれない。

こいつがだめになったら、次は Mountain King II Protection にしてみようか。重さも大して変わらないし。こちらも「ノブもげ」が海外サイトの投稿で見つかっているから、現行の Protection 系はこの系統の不具合が共通してるのかも。UST の MKII はかなり使い込んでいるもののこんな残念な状態にはなっていない。

同じ Black Chili でも、FR系のRubber Queen は段違いに丈夫。RQは全体的にねちねちしているので、ノブを引っ張ってもかなり粘る感じだ。


[2012/08/19 追記]
近所で段差を乗り越え損ねたところ、また派手にもげた。これは本格的に不良品の可能性がある。ちなみにナタジゴさんの UST版は問題ない、とのこと。

[2012/08/20 追記]
よく見たら、フロントも所々角が取れたりもげかかったりしている。コンチUKに問い合わせたところ、保証対象だから買ったところで交換してもらってくれ、とのこと。何の追加情報も求められなかったんで、きっとあちこちから苦情が入っているんだろうな。だったらリコールしろって。
さて、買ったところは1万キロ近く離れている上、「このX-KingはProtection版か?」の問いに「X-King版だ」なんて答えて「役に立たない」で7票もらったりするぶっ飛びショップなので、まともに話が通じるかどうか怪しい。ダメ元で交換依頼してみた。

[2012/08/21 追記]
領収書捨ててしまっていたんで、今回は返品できない!という相変わらずのマヌケな状況なので、しばらく夜間練習で近所を走る時にだけ使うことにした。ツアーもRQ/MKで行こう。
で、懲りずに次のターゲットも決定。

[2012/08/27 追記]
今回購入した店じゃないけど、コンチお膝元ショップの BIKE 24 に聞いたところ、いまのところ X-King に関する苦情は入っていないとのこと。とりあえず、1万キロ遠方のショップには「インボイス捨てちまったけど交換してくれないかな?」を、コンチには良品の見分け方を問い合わせ中。

[2012/11/12 追記]
購入店の交換品到着待ち。ちょっと紆余曲折があったので、この件は後日

Slackline Ti 実走画像ほんの少し

Stanton Bikes at Eastridge Gravity Enduro 2012 で、Slackline Ti の実走画像がほんの少し出ている。6月発売予定がだいぶ伸びて、まだ音沙汰なしの状況だけど、それなりに進捗はあるようだ。

USTリムにチューブレスレディタイヤ、実装(実走)結果

前日までの舗装路テストを経て、いよいよ山での実走。駅からトレール入り口までの舗装路は、タイヤの軽さと高めの空気圧(40PSI)でかなり楽だった。暑いし体力も落ちているので、トレールヘッドまでのアプローチも含め、すべての登りで潔く降車。下りも40PSIのまま行ってみたが、意外と違和感がなかった。路面の状態が非常に良かったことが大きいが、やはりドイツ化学技術 "Black Chili" のおかげだろう。前輪だけで300g近い軽量化は思っていた以上に走りが楽になったので、体力が戻ればもっと気持ちよく乗れそう。だいたい、Rubber Queen 2.4 UST の950gって里山をゆっくり上り下りするには重すぎる(グリップは最高だけど)。


そして、シーラントはこちら!
Effetto Caffélatex sealant は、Mavic EX823 / X-King Protection との相性が悪かったらしく、45PSIが翌朝20PSI未満にまで落ちる状態が続いたため、急遽 Stan's Notubes Sealant を購入して前後とも入れ替え。まったく漏れないわけではないが、シール性能はこちらの方がだいぶ良い。Effetto の方は、小穴から勢いよく吹き出しつつ塞ぐことが多いのに対し、Notubes はじわじわっと出てそれで止まる。Effettoは泡立って側面まで行き渡るのが特徴らしいが、そのせいで逆に液状のまま穴に浸透しないのではないか?
とはいえ、これはたった1種類のホイールとタイヤで試した限りなので、他の組み合わせでは Effetto でもうまくいく可能性はもちろんある。また、最初の手順が間違っていたことも影響していたかも。

USTリムにチューブレスレディタイヤ装着

Mavic EX823 に、Tubless Ready の Continental X-King 2.4 Protection を装着。Rubber Queen やら Mountain King II やら、まともなUSTタイヤを持っているくせに、なにをいまさら、という感じだが、Tomac Automatic 120 の方で、いつの間にかリアタイヤ(Mountain King II)とフレームが干渉するようになっていたので、もうちっと小さめの2.4タイヤを、そして、いままで使ったことのない方法で、ということで(UST の X-Kingは過去に使用済み、しかし河川敷まで)。

タイヤはUSTじゃないので、シーラント Effetto Caffélatex sealant でシール。これもやはりUSTタイヤと同様気合いがいる。ただし、USTの5割増しくらいのポンピングスピードと、3倍の根気が必要だった。
1回目は勝手が分からず、100mlのシーラントを入れた後、USTと同じ要領でのろのろ空気を入れたらぶじゅぶじゅシーラントが漏れたのにびっくりし、半ばあきらめモードで入れたシーラントを廃棄。
2回目は、ちょっとシーラントをケチって90ml入れた後、シーラントが漏れるのも構わず、とにかく勢いよく空気を入れ続けたら意外とあっさりビードが上がった。
以下、あんまり参考にならないかもしれない手順。巷の手順ではコンプレッサーやタイヤレバーを使った作業が多数なので、今回はどちらも使用せずに何とかした、やってみたらやっぱり何とかなった、の一例として(どちらも手元になかったというのが理由の一つであるけど)。
  1. リムをきれいにする
    リムに付いている汚れや油・グリス等をきれいに拭き取る。
  2. リムにチューブを入れてタイヤをはめる
    折りたたまれて出荷された新品タイヤは、ビードがリムになじんでいない場合が多いので、リムになじませるためなじませておく。適正空気圧でしばらく走っても良いし、一晩放置しておいても良い。
  3. チューブを外す
    ビードがリムに十分なじんだら、チューブを外し、40PSI程度まで空気を入れる。ビードがすべて上がりきったら空気を抜く。
  4. タイヤ内部をきれいにする
    中性背印材を溶かした水をたわしにつけ、タイヤ内部をごしごし洗う。シーラントの乗りを良くするのと、チューブから落ちた粉末を取り除くために行う。
  5. シーラントを入れる
    バルブコアを外し、インジェクターでシーラントを注ぎ込む。このとき、インジェクター付属のビニールホースからアダプターを外し、アダプターが着いていた方をインジェクターにつなぐ(インジェクターのピストンになんか付いているが?)。入れ終わったら何回かホイールを回す。
  6. 空気を入れる
    ホイールを垂直に立てる。ホイールの重さでタイヤが潰れてないことを確認し、ポンピングを開始する。数回のポンピングでやめてしまうと0PSIに下がるので、0PSIに下がらなくなるまで容赦なく数10回ポンピング、シーラントが漏れてきても気にせず、気合いと空気を入れ続ける。目標は40PSI。もうこれはがんばるしかない。「UST規格のチューブレスタイヤ」で書いたように、JoeBlow Mountain みたいな高容量ポンプで、大量の空気を送り込めないと無理そう。
  7. シーラントを行き渡らせる
    ビード付近だけではなく、サイドの微細な穴からも空気が漏れるので、タイヤ内部全体にシーラントが行き渡るよう、タイヤを寝かせたり回したり、とにかくいろいろな方向にホイールを振る。すぐにMTBに取り付けると、サイドのシールがうまくいかない場合があるので、少なくとも片面数時間ずつくらいは寝かせておいた方が良いと思う。シールが不完全だと、放置後に空気圧がかなり下がっているはず。今回使用したシーラントは、回転させることでシーラントが泡立ち、サイドにもまんべんなく行き渡る、ということになっている。今回はシーラントが少々少なかったせいか、ホイールを傾けることでサイドの小さな穴を塞ぐことができた。

こちらの記事にあるとおり、Racesport 版も、サイドに細かな穴があるため、「よく振って寝かせる」("shaking the wheel and rest)が解決策とのこと。また、タイヤレバーを使ってビードをリムにきっちり乗せてからやると良い、というtipも動画で紹介されている。この動画では、コンプレッサーを使わず、フロアポンプでビードを上げているようだ。

それから、シーラントが結構こぼれるので、作業場所に注意。固まる前にすぐに拭き取れば良いが、当然のことながら、布はしっかりシールされてバリバリになってしまう。乾く前に水で洗えばOK。

潤滑剤なしでタイヤレバーを使わずにタイヤをはめるのは難しくはないが、手荒れを気にする場合はお勧めしない。初めてだったせいか、1時間ほど格闘しただけで指先が結構がさがさになった。また、握力に自信がない人にも難しそうである。

Rubber Queen 2.4 UST や、Mountain King II 2.4 UST と比較すると、サイドがずいぶんと柔い。ノブも回転重視に見える。Rubber Queen に頼り切ってきた今の技術のまま、これで怪我をせず山を走れるのだろうか?とりあえず今週末のテスト結果次第となる。


[2012/08/08 追記]
シーラントが落ち着かず、近所を1時間くらい軽くひとまわりしてから放置したところ、圧が半分くらいになってしまった。なかなか手強い。

[2012/08/10 追記]
いきなりシーラントを入れないように手順を修正。

[2012/08/12 追記]
チューブを入れてなじませる手順追加に合わせ、タイヤ内部の清掃をその手順の次に移動。

[2012/08/14 追記]
この手順で使用したのは Effetto でしたが、結局 Stan's に入れ替えたので、Effetto の手順としては当てにならなくなりました。やはり老舗が実績もあり信用できるようです。

如意棒思案

いろいろな人から、如意棒は良い、是非とも入れるべき、というような話を聞く。27.2 があるのは限られていて、Kindshock Lev とか、Gravity Dropper あるいは X-Fusion Hilo くらい。

で、27.2 も出る予定のこちらの如意棒 Speed Dropper 、クランプもボルト2本で固定がしっかりできそうなので、良い感じ。

発売元が MS PRODUCTS だが、製造元は google で調べると韓国で作っているような結果が数件。当国では今年の 2/15 に発売済み(297,000ウォン)とか。KOWA から出る、ということが書いてあるものの、当の KOWA には本件についてなにもなし。
自転車部品といえば日本・台湾・中国・アメリカ・カナダあたりがよく聞くが、韓国はあまり聞かない。続報を待とう。

[2012/10/14 追記]
こちらのブログで、やはり韓国製であることが判明。これからいろいろな人が実走レポートを挙げて下さるはずだから楽しみ(自分は手を出さずに様子見)。

そしてまた Stanton eBay オークション

Stanton Bikes Slackline 853 の eBay オークション再び。フレームの方は新品未使用だけどトップチューブに小傷ありとのこと。SLX完成車は MBUK テストバイク。この日の投稿で紹介した、Bike Radar の記事で使用したもの。
仕様一覧にある "Continental X-king 2.4 tubless black chilli compound" は、なんかの間違いでしょう。X-King 2.4 で Black Chili コンパウンドなのは Racesport と Protection で、"TUBELESS" がプリントされた写真のリアタイヤは UST で、非BC 。しかも、フロントタイヤは Mountain King II 2.4 UST じゃなかったか。相変わらずおおらかで楽しい Dan である。

なかなか発表されない Slackline Ti

6月予定が、7月になっても発表されない Slackline Ti。
暇つぶしにあちこち眺めていたら、SRAM XX1  とか、なんか大変なことになっていた。私は価格や入手性・サポートの面で、シマノを使っているが、XX1 のRDにはかなり惹かれる(画像はSingletrackから)。

もうひとつ、Cotic がいろいろアップデートしている。Rocketman で有名な Rocket はだいぶ前に発表になったが、BFe も素材を変更(ダウンチューブに「Reynolds 853 DZB」を採用)し、ヘッドチューブが44XXになった。ジオメトリも若干変更。

あとは、シュワルベが650Bタイヤを一気に追加、とか、ソニーJVCがアクションカメラに参入、等。


[2012/07/12 追記]
FB をのぞいてみたら、6/29 にダウンチューブの写真が投稿されていた!なぜ見落としたのだろうか...。

USADA、ランス・アームストロングに「クロ裁定」?

USADA、ランス・アームストロングにクロ裁定 。日本語のソースが見つからない。私の読み間違いのはずだ。英語勉強しなきゃ。

「陽性」とされたのは、2009-2010の血液サンプル。すでにツール・ド・フランス7連覇の時期でもない。

ランスからの公式声明

PD-MX80 入手

シマノ PD-MX80 を入手。マレーシア製。予備のピン8本とスペーサー16個・レンチが付属する。

スペーサーをすべて取り除き、ピンを2本ずつ追加したので、左右で490gになった。用途は決まっているが、しばらくの間箱入り。

白い部分はつや消し塗装、ベアリングは黄色(金色)のボルトを外せばメンテナンスできそう。軸はクロモリ製。

ぶつけにくい裏側からピンを締め込む方式は合理的だ。表からだと、ピンの破損具合によっては交換が不可能になる。また、トルクス(ヘックスローブ)であるため、力をかけやすく、6角ボルトより狭い空間でもピンの取り付けが可能になっている。

Fox 2013

Fox 2013 がいつの間にか出ていた。日本の代理店の小売価格は、2012年版よりまた安くなっているようだ。注目はやはり CTD と、34 FLOAT 160mm か。CTD は、 2014年版で改良が入るかもしれないので、今年は見送りにしておこう。カシマコートの色やダストシールは、「初代」である 2011年版より「2代目」の2012年版の方が良くなったし。

私は初物でいつも少しばかり痛い目(XTRのオイル漏れなど)に遭うので、やっぱり評価が定まってからの方が良さそうだ。
こうでも書いておかないと、この梅雨時 物欲を抑えるのが難しい。そもそも、デザイン(外観・設計)も製品の構想も、いいところを突いているし、おまけに円高を十分に反映したこの価格設定では...。

Slackline 853 の ISCGタブについて

Stanton Bikes Slackline 853 は、ISCG05 タブが溶接されているが、BBシェルに対して平行になっていないことは以前から何度も書いているし、Q&A でも指摘済み。とはいえ、05 用のチェーンテンショナーを取り付けるとどのような不都合があるのかは今までやってなかったので、今回実際に取り付けて確認してみた(ただし、ISCG05用のテンショナーを取り付けた写真は取り忘れたので今回はなし)。使用したチェーンテンショナーは、Blackspire Stinger

1枚目の写真は、BBを真下から見たもの。黒いパーツは、BB共締め用の Stinger 。BBは軽くフェーシング済み。共締めなので、Stinger が曲がっていなければ、BB断面の延長線ができているといえる。
見ての通り、タブと Stinger との間にはほとんど隙間がなく、左(ダウンチューブ側)に向かうに従って、隙間が大きくなる。

2枚目の写真は、BBをダウンチューブ側から見たもの。背景が暗くて分かりづらいが、上下の矢印間に、約 2mm の隙間ができている。
このままテンショナーを取り付けると、下側のボルトと、インナーリングのボルトが接触する。変速にはさほど支障がなさそうだったが、まともにペダリングはできなさそう。ボルトの頭を削れば何とかなりそうだったが、そこまでせずとも共締めのやつがあるんで、以下3点を言い訳にして潔くあきらめた。
  1. ISCG05タイプ+BBスペーサーの合計重量が、共締めタイプより重い。
  2. ISCG05タイプは、取り付けに新たに3つのボルトが必要になるため、ボルトの緩みを気にする箇所が3点増える。
  3. 面倒くさい。
2に関しては、ノルトロックで解決できそうだが、1+3が大きいので試してもいない。

余談だが、自転車部品は、でかいボルトで締結する方が緩みにくそうで、ディスクローターなんかも、経験上、センターロックの方が緩みにくい。6穴は、取説通りに取り付けても割とすぐに緩む。過去に8月ほどセンターロックのディスクローターを使って、緩んだことは一度もない(手元にセンターロックのホイールがないのでこれ以上試しようもないが)。モンキーとCS工具でぐいっと取り付ける方が、短時間で確実・安全に作業ができるし、効率も良い。


Slackline Ti のISCGタブがこんな具合だったら笑うしかないな。

Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさん

 Lewis LHTというTrickstuff Maximaそっくりさんがちょっと話題になってるみたい。 某代理店等は普通に紹介してたけど、「Trickstuff Maximaインスパイアード」「Trickstuff Maxima系」くらいは言っても良かった気がする。日本ではさほ...